私たちについて
豆の木プロジェクト
団体概要
「豆の木プロジェクト」は、在留資格に困っている子どもたちを応援・伴走する団体です。
具体的には、
1)在留資格で困っている子ども同士、及び支援者同士のつながり
居場所をつくるためのイベントの開催
2)就職や進学後も視野に入れた進学・進路相談対応、及びそれに関するイベント
3)日本で生きていくための日本語能力、及び認知スキルの向上のため日本語支援
の3つの活動を関東近郊で行っています。
運営メンバーは別の活動でも、在留資格に困っている子どもたちに接しており、
イベントや学習内容は当事者や支援者と話し合いのもと決定しています。
「一緒に」生きたい
在留資格のない子どもたちと関わっていると、制度や支援のせいで、当事者が受動的な存在にさせられていることを実感します。
子どもの医療に関する重要な選択でさえも、自分で選択することができず、”支援者”に選択を委ねるしかない状況もあります。
そういった場面に何度も出会い、行動だけでなく思考の自由さえも奪われている現状をつきつけられ、本当に胸が痛いです。
これからも日本で生きる若者として、”支援者↔被支援者”という線引きではなく、一個人として互いに認識した関係性を築きたい、自分は経験していない、全部は理解できないけれど、日本の問題の当事者として、一緒に助け合いたいと思っています。
わたしとあなたが会っているということは生きているってこと。
それを認識しながら、「自分で考えて、選択して、行動して、喜んだり、悲しんだりして、前に進む。」そういった、人間として生きる上で、当たり前だけど大切な環境を、少しでも共有したいと思っています。
代表: 加藤 美和
設立の経緯
月1万円の高校の学費が払えず学ぶことを諦める「仮放免」の高校生がいます。
日本で生まれ・育ったものの、日本に滞在するための在留資格がない彼らが、学びを続けられるように、
「一般社団法人反貧困ネットワーク」と移住者と連帯する「全国ネットワーク貧困対策PT」により
2023年1月から「仮放免高校生奨学金プロジェクト」がスタートしました。
「仮放免高校生奨学金プロジェクト」では、2024年12月時点で、延べ39名の高校生に対して奨学金を支給し、
昨年は7名が高校を卒業し、うち6名が大学や専門学校への進学を果たしました。
今年はさらに15名の高校生が卒業する予定です。
「仮放免高校生奨学金プロジェクト」では、2か月に一度、30名の大学生・大学院生のチューターが、高校生と会って奨学金を届け、学校生活や進路の相談にのる機会をもうけます。
チューターが1年間、仮放免の高校生たちと直接かかわる中で、ただお金を渡すだけでは解決できないあらゆる課題が見えてきました。
その課題は、「高校生」に限ったものでもなければ、仮放免状態から在留資格を得られれば克服するものでもありませんでした。
働くことができない在留状況ゆえ在留資格を得ることしか考えられないこと。
身近に働く大人のロールモデルが極端に少ないため知っている職業が少なかったり、知っていても自身の将来選択の一つにならないこと。
なんとなくやってみたいことがあっても「仮放免の自分にできるのか」分からず思考が停止してしまうこと。
「仮放免」であるがゆえに、自己表現もむずかしく、主体的に物事に取り組む機会も限られてしまう。
このような、今、そして未来の自分の在り方に関わる複合的な課題に対して、彼らと一緒に取り組むことが必要だと感じました。
そして、「体験機会の創出」を通し、仮放免の若者がやりたいことを発見し、実現していくことを目標に、
2024年1月「豆の木プロジェクト」を立ち上げました。
運営メンバー
加藤 美和
かとう みわ
kato Miwa
成蹊大学法学部所属
仮放免高校生奨学金プロジェクト
チューター
さぽうと21 館林教室 アシスタント
「ただこの社会で生きている人が、尊厳のある一個人として尊重され、息していけたらいいなって思います。先生でも、支援者でも、活動家でもなく、1人の人として目の前の人たちと向き合い、互いに学び合い、いかし、いかされたいと思っています。」
勝股 寧菜
かつまた ねな
Katsumata nena
上智大学外国語学部所属
仮放免高校生奨学金プロジェクト
チューター
さぽうと21 館林教室 アシスタント
スポーツチャンバラ 全国大会準優勝
「私が留学時に友達ができず、困っていた際に、声をかけてくれたのは難民の背景を持つ子でした。ちょっとした思いやりや優しさが連鎖してポジティブな変化が生まれると思います。一緒にポジティブを生み出して、共有して、切磋琢磨していきましょう。」
新井 智大
あらい ともひろ
ARAi Tomohiro
明治大学大学院 国際日本学研究科
博士後期課程所属
中高の英語の教員免許取得
日本語教育能力試験合格
令和2年度文化庁委託「日本語教育人材の研修プログラム普及事業
『子どものための日本語教育研修-子ども初任コース』修了
「外国にルーツがある、日本語が不自由であるために、社会的に困っている子どもを応援しています。物知りおじさんとして活用ください。」
樋口 レイ
ひぐち れい
Higuchi rei
成蹊大学法学部所属
中高社会 教職課程履修
仮放免高校生奨学金プロジェクターチューター
茶道裏千家初級取得
赤十字救急法救急員
ボーイスカウト 富士スカウト章取得
「生まれる環境は選べないけれど、社会の担い手として活躍したい。社会参画するための、自分の意思で生きるための、教育・支援に携わっています。」